2011年10月6日木曜日

巨星墜つ


米アップルのジョブズ氏死去、類まれな才能で業界を革新 | Reuters

スティーブジョブズ氏の訃報が、全世界を駆け巡った。
恐らく、その99%はジョブズ氏と直接の面識がなかったはずだが、彼の名声は知っていただろう。
私も林檎信者ではなく、窓機にandroidというラインナップだが、ジョブズのことは当然知っている。

彼はカリスマであった。技術者であり、工場運営、ソフト開発、会社経営、そして商品のプレゼンター。
もはや、産業界の代表ではなくエンターティナーと言ってよかったと思う。
彼のプレゼンでは、新商品の詳細説明よりも、彼の言葉を聴くために集まった人のほうが多かったのかもしれない。何よりも、そこらの社長と違ったのは製品に対する知識、会社が運営するサービスシステムがいかにすばらしいものかを、聞き手の脳内で再生できるように話す。視覚的効果を最大限に生かした動き方、ぶれることのない説明。新サービスでは何をやるかではなく、何ができるということを知らせることを重視した構成。
名言も多い。
米アップルのジョブズ氏、カリスマ経営者が残した言葉 | Reuters

ジョブズの他にも、現代のコンピューター無しではいられない世界に貢献した人は多い。日本で言えば、富士通の池田敏雄さんは計算機の開発に尽くしたが、知らない人もそう多くはないだろう。スティーブジョブズ氏と同等の知名度のある人物と言えば、ビルゲイツくらいだろうか。
リーナスさんは一部で有名だけど経営者とは違うかなぁ。
ジョブズは多才だったんだろう。アイデア、実行力、技術力、知識吸収力、交渉能力、統率力、カリスマ性etcetc、いろんな才能を適切に使っていたんだろうな。

Macというブランドを立ち上げ、これからというときに会社を追われることとなった。詳細はしらないが、恐らくそんなに問題のある理由ではなかっただろう、後発のWindow機とのシェアのしのぎあい、技術力のしのぎ合いでのシェアはwindowsに軍配が上がった頃に、ジョブズはアップルに復帰する。そしてiMacという女性に抵抗感のない筐体を開発した。その後、G3、Mac bookというとうしょからの売りであるMacを開発しつつ、次に出したのはiPod。ハードに直接音源を保存するということで、カセットテープ、CD、MDの寿命を確実に縮めた。そしてiPhoneはモバイルによる世界を根底からひっくり返したといって間違いないだろう。
ジョブズがいなかったら、今頃はまだソフト面でもハード面でも、これだけの便利を得ることはできなかっただろう。10年は早めてくれたと思う。もちろん、彼がすべてを開発したわけではないが、開発者のほとんどはジョブズ信奉者だっただろうから、やはり彼のおかげだな。
〔情報BOX〕米アップル<AAPL.O>の沿革 | マネーニュース | 最新経済ニュース | Reuters

彼の一番のすごいところは、社長直々の新商品プレゼンにあるにも関わらず、金儲けの匂いが一切しなかったことだろう。会社の最終目標にいかに到達するかを第一にしていたのがすばらしかった。
うさんくささのかけらもなく、そのあたりがビルゲイツと異なるイメージだったし、孫正義とも違う。
どちらもプレゼンも見せ方もうまいんだけどね、なんかうさんくささが抜けないw

最後になりますが、故人のご冥福を祈りたいと思います。
stay hungry
stay foolish

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