あくまで個人の私見であって保証できるものではないけれども、自分がどういう目線でいくかというメモ。
基本的にはテクニカルではなく、中期以上のファンダメンタルなところに視点を置いて、短期については日内変動とその場のノリで決めていく。中期を重視するので、週単位とかの短期間ではマイナスになるのは波があるからしょうがないところだけど、中期的方向が違わなければいずれは元が取れるし、ファンダメンタル事由の暴落や暴騰には対応できるんじゃないかと考えている。
今やっているのは、ドル/円とユーロ/ドル。他はそれに連動しておいしそうな雰囲気があればツマミ食いできるような状態を維持したい。常にユロスイの1.2ゾーンは監視対象デス。
・ドル/円
円安方向の理解をG20で得られたということを信じれば、希望も込みになるが、90円程度まで落ちて欲しいところだ。
恐らくは、日本の財界は100円程度を要求したいところだろうが、ドルの不安定感を考えると、外貨の流入による円買いは避けることが出来ないと思う。ただし、日本国内で海外投資家が投資対象とできるものはほとんどなくなっているのが現実なので、恐らくは一時避難的な位置づけになる。ドルとの相対的な信頼性評価は、震災や原発事故が起きても円高基調が変わらなかったことを考えると、今後も大きく変わらないものと思われる。よって、市場原理だけではほとんど為替は動かないだろう。
短期的には、現在の78円からほとんど動かないと想像。円高基調になったときに介入が入って、それを積み重ねて基準値が変遷していくものと思われる。
今年の年度末、日本企業の決算時には85円程度になることを祈る。来年度には介入の積み重ねで90円になるだろう。先般キャピタル・エコノミクスがドル/円為替予想を変更したが、変更前の95円までは落ちないと想像する。
不安要素としては、今年度の日本企業の決算の結果が思わしくないことにより、信頼性の低下が生まれ、それによって金融破綻や連鎖倒産、貸し渋りによる黒字倒産が起きることによる負のスパイラルが考えられる。しかしながら、円高要因にはなり得ないことなので、円安への影響は考えなくて良いだろう。
ということで、基本L目線。Sは相殺できるLポジがあるか、介入はこないだろうというところでのポジションで、長期間は持たないスタンス。
・ユーロ/ドル
ユーロの金融危機は、20世紀末にあったHFによる為替操作等の外的要因ではなく、本当に経済が行き詰まった自滅型事由であることがポイントだと考える。本来は、各国とも外貨を稼ぐための技術力や経済力があるので、騒がれているような国家破綻は起きないだろう。ただし、金融機関の破綻は避けられない場面も出てくるだろう。
で、為替相場は相対的な力関係によるものなので、ドルとの信用力勝負になるわけだが、恐らくはドルの方が信頼回復は早いと考えている。なので、今後はユーロ安方向になるだろう。
あれこれ偉い人の発言する数字が飛び交っているが、恐らく中期的には1.20~1.29というのを着地点にすべく動くものと思われる。これは危機が収拾するまで続くだろう。
先般のドル/円相場への日銀のドル買い介入により、1.42から1.38まで下落したが、それに対するユーロからの正式な苦情申入れがなかったことや、反発させるべくユーロ高になるような指標や対策がなかったことからも、ユーロ自体が安くなることを望んでいるものと推測できる。ユーロ圏外から金を集めようとしているのだから、安売りしたほうがいいと思う程度に困っていると断定する。
不安要素としては、本格的な破綻が起きる可能性がまだあること。国家破綻を避けるために金融破綻が起きること。スイス中銀の指標が変わって内乱状態になること。ま、ことあたりはいずれもユーロの信頼性が落ちるというマイナス方向なわけで、数値や時期が変わることはあるだろうが、方向性としてのリスクはないだろう。
HFがユーロ高を望んで何かを仕掛けるという可能性は残されている。これは中銀が血税を盾にして守ることになるだろうからなんとかなるレベルだろう。
中華、アラブ、インドが、これからどれくらいユーロを買い漁って何を得ようとしているのかというのも注目したいところだ。束になってユダヤ商人とバトルするような局面になったら、それはそれでチケットを買ってでも見たい。アラブはパレスチナでの負の感情もあるだろうし壮絶だろうなぁ。
ということで、基本S目線でのポジション選びとしたい。ただし日内変動で100pipsとか平気で動くので、トレンド次第ではLも投下する。天井Lと底値Sを取らなければなんとか致命傷で済むんじゃないかと考える。
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