2013年7月9日火曜日

TPPに関する意見

TPP反対とか賛成とか、参議院選挙の争点になっているが、どこに本質的な問題があるのか、ないのか、そのあたりが語られていない。生活が良くならないとか、非常に抽象的なコメントばかり。

個人的に、TPPによる大きな影響は、企業の収益よりも税収の減少にあると思っている。

平成22年度において税関が収納した関税・消費税等の額をまとめました : 財務省

これによると一昨年には7319億円が関税として国の財源になっている。TPPにより関税が廃止されることになると、これが減少し、他からまかなわなければならないということになる。
今現在の関税対象はこちら↓
実行関税率表(2013年4月版) : 税関 Japan Customs

非課税も少なくないが、国庫の収入が減少するのだから他から徴収することになるだろう。それをどうまかなうか、TPP推進するところからはまだ聞こえてこない。恐らくは財務省の役人がもう計算して、何をどうするとか草案はできているんだろうけどね。

日本経済としては、輸出でのリスクとなる輸出先の関税が少なくなることは悪くないという意見もあるが、日本が得意とする電化製品や自動車なんてもののほとんどは、現地に生産ラインを造っちゃっているから関係ないといえば関係ない。輸出入比率は、為替レートにもよるがほぼ同額になりつつあり、日本企業は海外現地法人からの上納金で稼いでいたりするけど。
輸出入の統計は↓
財務省貿易統計 Trade Statistics of Japan
そのグラフは↓
対世界輸出入額及び差引額の推移

今現在の経済状況からして、TPP参加の是非ってのは争点にする程のことではないような気もしている。もっと語るべきところがあるんじゃないかな?

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