徳勝もなみ(仮名)による佐世保の事件について様々な意見や見解、専門家や有識者として紹介されている人達のコメントを見ているが、まったく本質的なところに触れていないように思われるので個人的見解を記してみる。
加害者のコメントや行動、背景を分析すると、サイコパス(Psychopath)であると断定して間違いないだろう。
根拠としては知能の高いことと、解剖するまでの完璧な計画に対して証拠隠滅に対する意識の低さ等行動がちぐはぐな点が第一になる。一貫性のないその場しのぎの言動、目的に対して最短距離での行動、突発的行動でも綿密な計画でもなく犯罪行為の隠蔽が不十分である。このあたりがサイコパスにありがちな行動原理と動機付けと目的達成後の処理の甘さに通じていると想像する。彼女の目的は解剖であって、それ以外はどうでもよいことなのだ。恐らくは人を殺して解体する=殺人犯罪という認識もなかっただろうし、これからもできないだろう。
サイコパスとは後天的な性格形成に拠る症状ではなく、先天的な脳疾患である。
家庭環境による人格障害由来の犯罪は、その犯罪の行動原理に成長過程での障害が色濃く繁栄されることが多い。「むしゃくしゃしてやった誰でもよかった」パターンにありがちで、犯罪者がその犯罪に至るまでの環境変化や精神的苦痛からの逃避行動、犯罪者が追い詰められていく過程を分析することが可能である。
キレやすい若者とかもこれに分類されるであろう。
一方、サイコパスは環境変化やストレス等、犯罪に手を染める過程に物語性がない。本人にとっては至極当然であるものの、行動の過程をどう分析しても、前者のような分析はほぼ不可能である。
わかりやすく説明すると、ワイドショーでやっても世間の大多数が理解できないからつまらない内容にしかならない。ということである。
日本の凶悪犯罪にもいろいろあるが、怨恨や強盗、権益トラブル等、目的がはっきりしているものを除外し、目的不明な目立った殺人事件を大きく分けると、加藤智大のような追い詰められて後天的に暴力に憧れるブチギレタイプと酒鬼薔薇聖斗のような先天性サイコパスタイプになるだろう。
後天性の殺人者は更生可能であるし、事前に事件を防ぐことも可能だろう。同じ佐世保の小学生殺人事件はどちらかというと後天性のものに近い印象がある。
しかしながら今回の佐世保女子高校生殺人事件については、サイコパスが人体に興味を持った時点で防ぎようがない。無責任なマスゴミや評論家は防げた可能性を主張しているが、日本の現行法ではサイコパスの犯罪を完全に予防する手段はない。もしやろうとしても人権屋のエサになるのが明らかだ。
なんともやりきれない。
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