ドラマ半沢直樹10話が終了。ほぼ原作に沿ったストーリーで、多少設定が異なったところはうまく現在の世情に合わせた処理がされていて自然な仕上がりになっていた。
ところで、原作どおりの展開と結末だったにも関わらず、最後の出向が命じられたところで終了したことにがっかりしている視聴者が多いようだ。
まぁ、倍返しとかいう下克上的な印象が強い作品だし、最後に勝つのは正義と信じたい日本人的時代劇志向からすると最後は梯子を外されたように感じるのだろう。
「原作はテレビを見てから読む」と言っていた嫁はあまりのオチだと大騒ぎして面倒だった。いいから原作読め馬鹿と放り投げたが、多分原作を読まずにテレビドラマだけを見ていて感動の大団円結末を疑わない人がとまどうのは当然かもしれない。
しかしながらそれは、碇シンジが「僕の気持ちを裏切ったなぁっ!」って叫んでいる姿とラップする。自分の思い込みと違う結果になったことへの逆切れであって、見苦しい。
原作では出向とするだけの理由がストーリーに組み込まれていたが、ドラマではそこは敢えて省略したのか、または本作には不要なストーリーと判断し、次作や特別編が決まったらそこで説明すればいいというところなのだろう。
半沢直樹は清廉潔白なヒーローではない。あの物語ではあれでいい、いやあれがいい。半沢の個人的な復讐を遂げて、それで社会的成功もするなんてのはアメコミや時代劇だけでいい。現実逃避や夢物語、勧善懲悪という世界観ではなく、あくまで現実的なドラマという世界観での流れとしてはいいんじゃないかと思う。最後も、良くも悪くも話題性があり、強烈なインパクトを残していった。
第二期が楽しみである。
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