2011年8月30日火曜日

福島原発作業員の死について

今回報道された急性白血病と福島原発作業の因果関係は? - NATROMの日記

淡々と客観的に事実をなぞっている日記で、私のような素人でもわかりやすい解説でした。
ここに書かれている通り、放射線との因果関係は認められないでしょう。
あちこちの放射脳が騒いでいますが、放射線以前に電波受信しているんじゃなかろうかと思うレベルの投稿が多くてなんだかなぁです。人の死を原発廃止のための材料にするのに躊躇しないのは人としてかなり残念。まぁ、こんなことを書く時点で私も残念な存在なわけですが。

労災かどうかというところは、日常健康管理が十分かどうかという観点で、問われることになるとは思います。労基署はギリギリでしょうか。提訴したら労災認定するよう仲介が入るかなレベルなんじゃないかと想像しています。

最後になりますが、故人のご冥福をお祈りいたします。

2011年8月25日木曜日

証拠が残せないという事例

プログラマー過労自殺「困難な仕事でなかった」大阪地裁、労災請求を棄却 - MSN産経ニュース

過労自殺訴訟棄却に遺族「非常に残念」 - MSN産経ニュース

一部で話題だが、過労による心身消耗のための自死とされている件を考えてみる。
事の次第を要約すると、
H13年10月入社
H14年6月4日未明にビルから投身
H15年7月労基署に遺族が労災申請するも不認定
H20年9月提訴
H21年8月棄却

まず、労基署で不認定という時点で、労災とする根拠が残っていなかったと推測できる。
また、
 原告側は「入社1年足らずで複雑なシステムを組まねばならないのに、先輩や上司からの指導がなかった」と主張したが、中村裁判長は「会社の支援体制に問題はあったといいがたい」と退けた。
という主張からも、勤務時間記録、通院履歴等、第三者に対して心身消耗を証明するものが全くなかったのだろう。労災とする基準は世の中にはあって、労働基準法、労働安全衛生法にて労働者は保護される。しかしながら今回の事件は、それをする自助努力が必要か否かということを論点にすべきところではないかと感じている。

心身消耗で自分が間違っていると認識してしまった場合、反論するだけの体力がなければ、そういった記録を残すこともできないだろうし、病気と認識しなければ通院して診察を受けることもできないのだろう。
そこにたどり着けなかったことを労災によるものと認めるべきか否か。残念だが現行法では認めるわけにはいかないだろう。
これは自分が人事という立場で従業員が休職から退職するまでを見送った経験もあり、労基署に時間外労働の未申告の顛末を詫びに行ったこと、休職者の復職を手伝ったこと、後輩に自死されたこと、自分も病んで休職し復職した立場であること。いろんな立場を経験してみたが、どうあるべきなのかはわからないし断言できないが、気持ちだけではどうしようもないことがある。
法令に則した証拠がなければ行政は認めるわけにはいかない。人情論だけではどうしようもないことは、社会という枠組みで生きていこうとするならば仕方のないことだろう。そして、自分の身を守れるのは自分でしかないということ。何が正しいか、間違っているか、どうあるべきか、どう在りたいか。自分自身を見失わないようにしなければならないのだろう。

この事件は、様々な立場からの意見がある。いわゆるIT土方の作業環境に対する問題提起、立法のあり方を問う立場、労災というものに対する見解、精神疾患した側からの叫び。どれも現代社会での不条理を問い詰めたいという思いがこもっていて、それが伝わってきて、とても心が落ち着かない。わかるところもそれはちょっとということもいろいろあって、なんだかまとめられない。
ということで、チラシの裏にちょっと吐き出してみた。

最後になりましたが、故人のご冥福をお祈りします。どうぞ安らかに。

2011年8月21日日曜日

円高からの考察

特定しますたm9(`・ω・´) 【円高】 政府要人「こんな状態の日本の円が買われるなんて、他国はよほど悪いということだ」とぼやく

円高が止まらない。
日本国内に住む立場としては、円が強くなる理由がわからない。株も下がっているし、一体何が起きてどこに金が流れているのかが全くもって不可解である。

円高の理由を考えてみる。
まず、ドルについてはオバマが信用されていないということなのだろう。ユーロは爆弾を抱えたということになっているのだと思われる。そうなった場合に、国際通貨として不安の少ない通貨が結果的に強くなるということだろう。
欧米については不安がある。中東も一部政情不安。ドバイから撤退して数年ではなかなか戻る踏ん切りもつかないというところだろうか。
豪州ドルは、地元産業はそこそこだが、欧米のサテライトの方が多いというところでの不安があるのだろう。
アジアを考えてみる。
まず思いつくのはシンガポールだが、金融と貿易のhubとしてのアジア拠点として価値があるはずだが、金融中心の産業であるがゆえに欧米で万が一があったときにどうしようもなくなるという判断だろうか。
自国産業のある国となると、インド、中国、台湾、韓国が考えられる。
韓国は国家経済の破綻寸前で外貨を稼ごうと必死だけどそろそろ爆発だろうか。台湾は恐らく問題は少ないが、保障は何もない。中国はなにをやらかすかわからない。そもそも外資に対する締め付けは厳しいということと、アメリカ国債を思いっきり持っているというリスクがある。インドはなんのかんのいいつつも基盤はしっかりしている国だと思うのだが、ただ国際経済的にはあんまり存在感がある国にはなれていない。
そうやって引き算で考えていくと、3月に震災があり、政治がボロボロで、輸出に頼っている国であるにもかかわらず、一定の信用が得られているということになるのだろう。国が破綻しても日本企業はなんとかすると思われているのだろうか。多分なんとかするだろうと、メーカー勤務としてはなんとなく感じるところはある。
しかしながら日本国内の株やら相場、土地建物が高騰している様子もない。日本国債にでも手を出しているということだろうか。一体どこに行ったんだろう?

それにしても今の円の価値が適正なものであるとは思えない。これは日本製品の国際競争力からして、利益を確保できる為替ではないということからの感覚であって、ディーラーさんをはじめとする相場を見ている人と視点が違うのでそこはご容赦いただきたい。ビッグマック指数を逆に見たものに近いかな。トヨタを基準に考えたら面白そうなデータが取れるんじゃなかろうか。
今、旬なのは米ドルで金相場なのだろうか。金の価値自体は絶対的には変わらないが、相対的には需給バランスと相場師の嗅覚に左右される。投資家は常に何かに投資をしないと気が済まない人種だから、どこかしらの相場が下がれば、どこかが上がっていくわけで。

米ドル、ユーロ、それぞれ異なる根拠での安値。相対的に引き算で生き残り高値の付いた円。どこでそのバブルがはじけるか。かなり気になるところである。


新エネルギーにどっかんと金が集まってるのか。。。

お台場に興ざめ

今日はお台場でデモをするらしいが、いまいち興ざめしている。
理由としては、桜がからんでしまったこと。
これは容易に想像できることではあったが、恐らくは最大限の譲歩だったのだろうが、スタート地点が違うということだけでの実質同時多発デモになってしまったことは残念だ。

基本的にイデオロギーにはアレルギーがある。
根拠が軽視された結論ありきな思考でしかなく、そのために自己の有利な数字や実績のみに着目して、視点が固定化されてしまっている。思考の進化を拒否しているように感じる。
これは反イデオロギーについても同じだろう。
いやだとかいいとか、その感情を正当化するために、それを肯定するための根拠のみを探してきての自己主張。そのスタイルはどうしても受け入れられない。

現実を受け止め、多角的視点から分析し、そこからどうすることが一番いいのかを考えるというスタイルを貫きたいものだ。

2011年8月16日火曜日

まんべくんの考察

雑記はここでまとめようとか思っていたが、特になにもなかったので放置してたというか忘れてた。

痛いニュース(ノ∀`) : 長万部町公式キャラ・まんべくん 「日本の侵略戦争が全ての始まり。被害者2000万人」→ツイッター炎上 - ライブドアブログ

Togetter - 「まんべくん『どう見ても日本の侵略戦争が全てのはじまり』→『炎上の後のペプシネックスは格別!』」

まとめはいろいろあるけど、痛いニュースとtogetterだけリンクメモ。

いろんな意見とかあるんだろうけど、立場とかそういうものに終始するような気がしている。
まんべくんのなかの人の書いたことは正しいか間違っているかという問題もあるんだろうけど、なによりも中の人がまんべくんという長万部町役場という自分自身ではない立場から発信したということに問題点があるように思う。
結局、町役場から三行半を突きつけられた形になってしまい、閉鎖という形で事態は収束せざるを得なかった。もったいないことだ。まんべくんの中の人が、町公式という立場を使った、虎の威を借りる狐での発言だったことが残念でならない。それに反発したネトウヨ大勝利とかもなんだかなぁ。

中の人は軽い気持ちでやった問題提起なのだろうがなんら議論もされずに、地方自治体の公式という立場からの挑発行為とかどうでもいいことが目立った事件で、提起された問題の本質は何にも解決していない。どうにも後味が悪い。